「就活、正直しんどい…」「もっと効率的にできないかな?」
そんな風に感じている就活生は多いのではないでしょうか。時間もお金もかかる就職活動、どうにかして「タイパ(タイムパフォーマンス)」と「コスパ(コストパフォーマンス)」を上げたいのが本音ですよね。
約半数の就活生が生成AIを活用中!エントリーシート作成で大活躍
株式会社ABABAが2026年3月卒業予定の大学4年生を対象に行った調査によると、なんと約半数の就活生が就職活動に生成AIを活用した経験があることが分かりました。もはや、就活における生成AI活用は当たり前になりつつあるのかもしれません。

具体的にどんな場面で使っているのかというと、最も多かったのは「エントリーシートの作成」(63.3%)と「エントリーシートの推敲」(55.5%)。多くの企業で求められるエントリーシートの作成を効率化するために、生成AIをフル活用している様子がうかがえます。

さらに、「面接対策」(35.5%)や「自己分析」(33.9%)など、エントリーシート作成以外の幅広いフェーズでも生成AIが使われていることが明らかになりました。
9割以上の就活生がメリットを実感!「効率化」と「客観的な自己分析」がカギ
実際に生成AIを使ってみた就活生のうち、9割以上がそのメリットを実感していると回答しています。

一番のメリットとして挙げられたのは、「効率的に就活を進められたので、たくさんの企業の選考に参加できた」(52.5%)。「タイパ」を求める就活生にとって、これはまさに理想的ですよね。

また、「AIによる客観的な分析ができ、新たな自己PRのネタが発見できた」(37.7%)という声もあり、自分を客観視するツールとしても役立っているようです。

一方、学生によっては想定していたクオリティのアウトプットにたどり着けなかったり、手間が増えてしまったりとネガティブな印象を抱くケースもあることがわかります。
企業側の生成AI活用、8割以上が肯定的!その理由は「効率化と公平性」?
就活生が生成AIを使うのは納得ですが、では企業側が採用活動で生成AIを使うことについてはどう考えているのでしょうか?
意外にも、「良いと思う」(37.1%)、「どちらかというと良いと思う」(48.6%)と、8割以上の就活生が企業の生成AI活用に肯定的な見方をしていることが判明しました。

その理由として多かったのは、「選考期間が短縮され、選考結果が早く出る気がするから」(43.8%)や「採用担当者の個人的な判断に左右されないため、平等に感じる」(39.1%)といった、効率化と公平性を重視する声でした。

一方で、「学生も時間をかけて選考に臨んでいるので、企業側にも真摯に対応してほしい」「一人の人間としてではなく、データだけで判断されている気がする」といった否定的な意見も。特に、面接など直接対面する選考でのAI判断には抵抗があるという就活生が多いようです。


生成AIは「頼れる存在」?就活生のリアルな感情
生成AIに対して、就活生はどんな感情を抱いているのでしょうか。
最も多かったのは、「親身になってくれる感じがして、親近感があるし頼れる」(32.2%)という回答でした。単なるツールとしてだけでなく、まるで頼れる相談相手のように感じている就活生も少なくないようです。

もちろん、「便利だけど冷たく感じる」「少し気味が悪い」といった声も一部にはありますが、生成AIが就活生の心の支えにもなりつつあるのかもしれませんね。
就活の早期化・長期化に一石を投じるか?
今回の調査結果からは、就活生が「効率化」や「公平性」を重視し、生成AIを積極的に活用している現状が見えてきました。そして、企業の生成AI活用に対しても、選考の早期化や公平性の担保といったメリットを期待し、肯定的に捉えている就活生が多いことが明らかになりました。
昨今の就職活動は、異次元の早期化・長期化が進み、就活生にとっても企業にとっても大きな負担となっています。生成AIの適切な活用は、この長期化・複雑化する就職活動において、双方にとってより良い解決策となる可能性を秘めているのではないでしょうか。
就活生の皆さん、生成AIを賢く活用して、納得のいく就職活動を進めていきましょう!
【調査概要】
調査対象:2026年3月卒業予定の大学4年生
調査機関:株式会社ABABA
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年5月27日~6月9日
有効回答数:245名

