株式会社アウトソーシングが、2025年7月1日付で「株式会社BREXA Holdings(ブレクサホールディングス、英語表記BREXA Holdings Inc.)」を純粋持株会社としたホールディング体制に移行しました。それに伴い、同日1日に『「BREXA」新ブランド発表会』を行いました。
発表会では、人手不足やキャリア形成といった人的課題に対し、独自の雇用プラットフォームを活用した企業と働き手の双方にとって持続可能な解決策や、グローバルにおける成長戦略について紹介されました。
新ブランド「BREXA」のグローバル展開と人材戦略

今年7月1日に始動した新生「BREXA」は、国内外に12万人を擁するグローバルブランド。 グループ名を「アウトソーシンググループ」から「BREXAグループ」へ変更すると同時に純粋持株会社化し、「ブレクサホールディングス株式会社」として生まれ変わりました。
グループの中核会社であり、日本、アジアを拠点とする「BREXA NEXT」では、製造業向けの人材派遣・請負などを担当。「BREXA Technology」では、エンジニア・IT技術職の人材支援を担います。国際部門「BREXA International」では、本拠地を英国ロンドンにおき、ヨーロッパ・オセアニア・南米のグループ会社を統括。主に「海外へ人材を送り出す事業」を展開します。
日本の大きな社会課題、人手不足
今、日本の労働現場で課題となっているのは、働く人口そのものが減少していること。少子高齢化の影響で、全体の労働力が縮小しているうえ、地域間での労働時給のギャップもあり、都市部と地方での雇用バランスの差課題です。
また、個人のスキルや経験と市場のニーズのミスマッチも。若者(20代)の約7割がスキル不足で、希望する職に就けず、キャリアにミスマッチが生じています。そうしたことから、職を転々とする若者も多く、安定就労につながっていない現状があります。
大手・中小ともに中途採用では即戦力を重視するいまの企業は、20代の若手をゼロから育成する余裕がなく、結果として、「未経験・スキル不足の若者」が職に就けない構図となっています。
企業と個人の橋渡し役として、より柔軟で多様なキャリア支援を

こうした社会課題の解決のため、BREXAは、未経験者・新卒者を人材として育成。大学卒業後、就職がうまくいかなかった若者などを対象に支援します。研修制度を整備し、現場でのフォロー体制も万全に。エンジニア・製造業など、手に職がつく分野での育成に力をいれます。「日本一のスケールで、現場で活躍できる人材を輩出したい」というBREXAが、若者のポテンシャルを信じ、将来の戦力として育てていきます。
BREXAが行うのは、若者へのスキル提供、安定就業の機会の提供。企業には必要な現場人材を供給し、即戦力としてマッチング。社会全体の雇用のミスマッチを是正し、経済活性化に貢献します。さらに、海外から日本への人材受け入れを拡充し、慢性的な人手不足を補い、国内では、スキルギャップや地域間の格差を是正するための育成支援を強化します。
国内外問わず「すべての働く人に、より多くの可能性を」

BREXAグループのパーパスは、「すべての働く人に、より多くの可能性を」。
デモグラフィック変化(少子高齢化)による労働力不足を前提にした事業展開で、「境界(ギャップ)を壊す」= 人材ミスマッチや地域・国の労働賃金格差を是正することを目指しています。
海外では、シンガポールやインドネシア(現地法人「SELNAJAYA」)で人材送り出し基盤を構築。年間2500人のインドネシア人を日本へ送り出し、語学・ビジネスマナー研修を半年間現地で実施しています。またベトナムや日系ブラジル人などを含め、年間合計1万人の外国人を受け入れており、日本国内での離職率はほぼゼロ、現地研修・来日後フォロー体制を徹底しています。
BREXAは今後2030年に向け、海外人材の送り出し、受け入れを更に拡張し採用を強化。教育にも力を入れるため、半導体研修センターを福岡、北海道などに新設予定です。さらにフリーランス事業も拡張し、BREXAの卒業生への仕事紹介なども行い、キャリアを一貫してフォローする体制を整えます。
4年以内を目指して再上場(東証プライム)することを目標にしているBREXAには、すでにベインキャピタルが株主として参画しており、経営体制、ガバナンス強化も実施済み。今後ますます深刻化する人材不足という社会課題の解決に、BREXAの取り組みが大きな力となっていきそうです。
