全国にアミューズメントフィットネスクラブを展開するフィットイージー株式会社は2025年7月24日(木)、JR渋谷駅直結のFIT-EASY 渋谷店(渋谷区桜丘町1-1 Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 2F・3F)プレオープンした。前日の23日(水)に『FIT-EASY渋谷旗艦店』事業戦略発表会・オープン前内覧会を開催した。

同社は2018年の創業からわずか8年で全国200店舗以上を展開し、今回のFIT-EASY 渋谷店出店を機に関東エリアおよび全国への出店を強化する方針だ。発表会では、取締役副社長の中森勇樹氏がフィットネス市場の高まりを踏まえた今後の戦略を説明。FIT-EASY 渋谷店は「新しい“サードプレイス”の形を提案する旗艦店」として、最高級マシン、スタジオ、ゴルフシミュレーター、個室サウナ、セルフエステ、骨盤底筋トレーニング、大型コワーキングスペース、初の低酸素ルームなど多彩なコンテンツを備える。




サードプレイスとアミューズメントフィットネスの展望
“サードプレイス”とは、1980年に提唱され、スターバックスコーヒーがその先駆けとなった。コロナ禍でコワーキングスポットが定着し、猛暑や生活スタイルの変化でカフェ、サウナ、本屋、美術館までその範囲は拡大している。フィットイージーはこのトレンドを受け、「心身ともに整えに行く場所」として新たな価値を提案。FIT-EASY 渋谷店では、運動だけでなく「遊ぶ」「癒やす」「働く」を融合させ、利用者の目的や気分に合わせた自由な利用を可能にする。
中森氏は「近年の生活スタイルの変化により、“サードプレイス”という概念がより身近で、多様な形が求められるようになっています。その中で、ジムだからこそ実現できる“サードプレイス”のあり方を改めてご説明するとともに、その背景や今後の展望についてもお話しいたします」と前置いた。そして、「フィットイージーのミッションは新たなフィットネス文化の創造で世界を変えていくことで、創業から8年で約210店舗を展開し、間もなく20万人を超える会員に利用されている」と胸を張る。
日本での現状のフィットネス参加率は3.68%と米国の23.7%など諸外国に比べて低い現状を課題とし、「戦後、経済復興を優先した歴史的背景から運動習慣が根付いていない。フィットイージーはアミューズメントフィットネスクラブとして、楽しみながら健康になれる場所を提供し、ウェルネスレベルを向上させたい」と意気込みを示した。
「アミューズメントフィットネス」は商標登録された独自コンセプトで、創業8年で24アイテムを開発・導入(商標登録番号6724824)。運動との相関性や居心地の良さを計算した設計が特徴だ。中森氏は「アミューズメントパークの楽しさにフィットネスクラブという言葉を融合させた造語で、当初は認可が難しいと思っていたが、日本の皆様や機関に認められた」と明かす。FIT-EASY 渋谷店の約1000平米(360坪)に16のアミューズメントコンテンツを導入し、30席以上のコワーキングスペースでビジネスパーソンにもアピールする。


渋谷への出店と今後の出店戦略
今回のFIT-EASY 渋谷店出店の決め手について中森氏は、「渋谷駅直結の約1000平米の空間が最大の利点。全国平均である500~600平米に対し、同規模の千種店(愛知県名古屋市)で成功を収めた実績から、渋谷でも同様の成果を目指す。Sakura Stageはまだ完成途上で、FIT-EASY 渋谷店を新しい情報発信の場として成長させたい」と語った。多様性のある都市特性を活かし、「学生、サラリーマン、海外の方、地域住民など、あらゆる方に利用してほしい。特にタイムパフォーマンスを重視するビジネスパーソンに、ライフスタイルの一部としてフィットネスを取り入れ、ビジネスの活性化や生活の豊かさを提供したい」と述べた。
技術面ではAI顔認証を全210店舗(今期末238店舗予定)で導入。会員がスマホで自撮りした写真を登録すれば、追加料金なしで全国利用が可能。セキュリティ向上や利便性も評価されている。これは「人を使わないDX戦略」の一環で、無人営業も含む最少人員での運営を可能にしている。
ヘルスケアオートメーションの導入
中森氏は「ヘルスケアオートメーション」をFIT-EASY 渋谷店プレオープンから全国初導入すると発表。ヘルスケアオートメーションはAIが健康データを集め、運動、食事、睡眠をエビデンスベースで最適化するサービスだ。「入会時に体組成を測定し、目標(スリム、バルクアップなど)や運動時間に合わせたメニューを自動生成。月1回の再測定でAIがデータを更新し、消費カロリーや食事管理をアプリでサポートする。なりたい自分になるための自動化を目指す」と説明した。将来的には健康診断データやオンラインクリニックとの連携も計画し、「健康の自動化」を世界に広める構えだ。


施設概要と今後の展望
続いて登壇したFIT-EASY 渋谷店店長の髙木緩奈氏は、施設の魅力を紹介。ジムエリアにはマシン77台、有酸素マシン28台を揃え、日本初上陸マシンも導入。初心者から上級者向けの4ブランドをラインナップ。アミューズメントサービスでは、低酸素ルーム(31席)、フットゴルフ、プライベートサウナ、セルフエステ、豊富なスタジオレッスンを提供。特に女性向けコンテンツが充実している。
入会は最短3分で、スマホとクレジットカードがあれば24時間登録可能。会費は通常1万3178円だが、8月4日までに入会すれば500円引きの1万2628円。ビジター利用は8月5日から開始。全国相互利用は入会から31日経過後利用できる。今期末までに東京都内で13店舗、1年で5~10店舗を目標に掲げ、会費は地域に応じて柔軟に設定。3年後には415店舗、将来的には1000店舗体制を目指す。
■FIT-EASY 渋谷店 店舗情報
・住所:東京都渋谷区桜丘町1-1 Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 2F・3F(渋谷駅直結)
・月額会費:通常13,178円(税込)※8月4日まで500円割引
・入会金・事務手数料:5,500円(税込)
・営業時間:24時間営業(年中無休)
・主な設備:トレーニングマシン77台、有酸素マシン28台、サウナ、セルフエステ、ゴルフブース、コワーキングスペース ほか
・URL:https://fiteasy.jp/




