小さい頃に飼っていたことがある人も多いと思われる金魚。お祭りの金魚すくいなどは夏の風物詩でもあります。そんな金魚を見ると「涼」を感じるか?そんな面白い調査が行われました。また、すみだ水族館ではゆっくりと金魚を見られる特別展示「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」を開催しています。今回はそれに合わせて行われた「金魚と涼しさに関する緊急調査2025」の結果を発表します。

金魚で体感温度が下がる気がする人はいるのか?

今回の調査は涼を感じる夏の風物詩として、昔から暮らしの中で親しまれてきた金魚の価値をいまこそ見つめ直す時ではないか。その思いをもとに1,000人を対象に調査を実施。すみだ水族館で2025年7月24日(木)~9月30日(火)の期間に開催中の特別展示「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」にあわせ、日本人の感性に深く根付いた「金魚」と「涼」の関係性を、データからひもとく試みです。

「金魚」と「涼しさ」の関係、調査結果

画像1: 「金魚」と「涼しさ」の関係、調査結果

今回、金魚と「青色」「風鈴 」「ミント」「『涼』という文字」「怪談」「ホッキョクグマ」をそれぞれ比較し、どちらがより涼しさを感じられるかを調査しました。その結果、「66.3%が青色より金魚」「78.5%がミントより金魚」「71.5%が『涼』という文字より金魚」「71.9%が怪談より金魚」の方に涼しさを感じると回答。風鈴やホッキョクグマとの比較では大きく及ばないものの、日本人が持つ視覚やイメージでの“涼感”において、金魚が一定程度の存在感を示すことがわかりました。

画像2: 「金魚」と「涼しさ」の関係、調査結果

「暑い日にひとつだけ選ぶとしたら、どの『涼』アイテムを選ぶか」という質問に対しては、圧倒的1位「エアコン」(66.7%)と納得の結果でした。次いで「かき氷」(15.0%)、「扇風機」(6.2%)、「すいか」(3.1%)と、身体の外側や内側から冷やすアイテムが続きます。その中で、「金魚」は2.5%という結果で、40人に1人が金魚を「涼」アイテムとして選択することがわかりました。20代男性に限定すると「扇風機」よりも「金魚」が選ばれる結果に!これは驚きの結果ですよね。思った以上に金魚には「涼」への影響力があることがわかります。

画像3: 「金魚」と「涼しさ」の関係、調査結果

「金魚を見て涼しいと感じたことがあるか」という質問には、37.6%、全体の3分の1以上の人が「ある」と回答。また「ある」と回答した人に対して、具体的に「どのくらい涼しく感じるか」を質問したところ、平均でその時の気温からマイナス2.8度分の涼しさを感じるという結果になりました。

子どもの頃と比べて日本は暑くなっていると感じるか?

画像1: 子どもの頃と比べて日本は暑くなっていると感じるか?

子どもの頃に金魚を飼っていた人は全体の67%と、約3人に2人にのぼります。その金魚飼育経験者に対して「子どもの頃と比べて日本は暑くなっていると感じるか」を尋ねたところ、97.3%が「はい」と回答。かつて金魚を飼っていた人たちのほとんどが、当時よりも今の夏のほうが「暑い」と実感していることがわかりました。

画像2: 子どもの頃と比べて日本は暑くなっていると感じるか?

金魚の飼育率は、子どもの頃が67.0%だったのに対し、現在はわずか8.9%と大きく減少。一方で、子どもの頃に「夏が耐えられないほど暑い」と感じていた人は4.8%だったのに対し、現在は45.7%と約半数が夏がより暑くなっていると感じていることがわかりました。ここ近年の日本の夏は驚くほ暑いのでこの感覚もわかりますが、今までの結果を見ると生活に金魚を取り入れるのも夏の暑さを乗り切るポイントになるかもしれませんね。

涼の象徴「金魚」

画像1: 涼の象徴「金魚」

現在金魚を飼っていない人に対して、「『涼』をとる存在として今後金魚の飼育を考えているか」を質問。「考えている」と回答したのは、全体では4.8%でしたが、40代の女性に絞ってみると、約10人に1人(9.9%)が金魚の飼育を検討していることがわかりました。一部の人にとっては、金魚は“涼”を感じる稀有な存在として一定の支持を集めていると言えます。

画像2: 涼の象徴「金魚」

また、夏のお出かけ先に求めるものとして最も多かったのは「涼しさ」。次いで「楽しさ」「混雑していないこと」「非日常感」「癒し」「夏らしさ」「写真映え」という順に。すみだ水族館で開催中の「東京金魚 ~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」は涼しい屋内空間で、視覚的にも涼しい金魚を観察できるイベントとして設計されています。まさに夏のお出かけ先にもぴったりです!なかなか金魚を買うことができない人も見て楽しむことができますよね。

調査結果が電車に!

画像: 調査結果が電車に!

「金魚と涼しさに関する緊急調査2025」の調査結果は、8月25日(月)〜9月14日(日)の期間(予定)に、東武スカイツリーライン 半蔵門線直通列車 1編成の車内においても掲出。すみだ水族館で実際に飼育されている涼しげな金魚の姿を撮影し、その写真と共に数多くの調査データを示すものです。涼しげな調査結果ビジュアルで編成自体をジャックした「涼しい金魚調査トレイン」により、通学や通勤といった毎日のルーティーンの中で、乗り合わせた人々への視覚的な涼しさもお届けするものとなっています。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

イベント概要

「東京金魚~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」

【開催期間】2025年7月24日(木)~9月30日(火)‌
【開催場所】すみだ水族館館内各所‌
【料  金】無料 ※水族館入場料別

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