近年、住まい探しのスタイルは大きく変化しています。
アットホーム株式会社が行った調査によると、2024年7月から2025年7月までに物件を購入した人と、2026年3月までに購入を検討している18~59歳を対象に、住まい探しや不動産会社への期待について聞いたところ、経験者と検討者で行動や希望に差があることが明らかになりました。

オンラインでの住まい探しの実態
まず、住まいの探し方では、経験者・検討者ともに「不動産ポータルサイトで検索」が最多でした。次いで「不動産会社のホームページで検索」が続き、経験者の3位は「オープンハウス・モデルルームなどに行く」でした。

物件を探す際に参考になった情報として、経験者は「物件写真」がトップ。一方、検討者は今後「間取り図」を重視したいと回答しています。
さらに、経験者の70%は「外観写真」を必ず掲載してほしいと回答し、周辺環境の写真では「スーパーマーケット」が最も多く挙がりました。

選ばれる不動産会社の条件
問い合わせる不動産会社を選ぶ基準では、経験者は「住みたい地域に精通している」、検討者は「取り扱っている物件数が多い」がトップとなりました。

検討者は特に、写真のきれいさや枚数など、インターネット上の情報を重視する傾向が見られました。
内見方法と予約の希望
内見方法については、経験者は「現地で待合せして訪問」が多く、検討者は「不動産会社の店舗で待合せして現地に訪問」が半数以上でした。
一方、内見予約は電話で行うケースが多いものの、経験者の半数以上は電話での予約を避けたいと考えています。
オンライン手続きのニーズ
重要事項説明や契約手続きについては、経験者の約1割がオンラインで経験済みですが、検討者の約2割がオンライン希望と回答しました。

また、物件画像を見る際には、「家具があった方が住んでいるイメージがしやすい」と回答した人が8割に上りました。理由としては、部屋の広さや天井の高さを正確にイメージできる点や、家具を置いた際の狭さを把握できる点が挙げられています。

面倒だと感じるポイント
住まい探しで不便・面倒に感じたことは、「契約のためだけに不動産会社に足を運んだこと」が最多でした。オンライン化のニーズが高まる背景には、このような手間を避けたい心理が影響していると考えられます。

調査概要
調査対象:2024年7月~2025年7月に物件を購入した人、または2026年3月までに購入を検討している18~59歳の男女825名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年7月18日(金)~7月22日(火)
オンラインでの住まい探しでは、物件写真の充実やオンライン手続きなど、手軽さと分かりやすさが重視される傾向が明確になりました。今後もインターネットを活用した物件探しや契約の需要は増えそうです。



