パーソルグループが展開するスキマバイトアプリ『シェアフル』を運営するシェアフル株式会社は、『シェアフル』を利用している企業担当者を対象に、スキマバイト採用の頻度やタイミングに関する実態調査を実施しました。調査では、全体の46%が「週に数回以上」スキマバイトを募集していることが明らかになり、短期人材の活用が企業にとって日常的な採用手段として定着している実態が浮き彫りになりました。

本調査の詳細資料は以下よりダウンロード可能です:
https://s.sharefull.com/lp/wp/frequency-and-timing-of-recruitment/index.html
背景:人手不足の深刻化と柔軟な人材確保ニーズの高まり
厚生労働省が公表した「労働経済動向調査(令和7年5月)」によると、パートタイム労働者の不足を示すD.I.値は全産業で+28と依然高水準。特に「宿泊業・飲食サービス業(+48)」「卸売業・小売業(+36)」「運輸業・郵便業(+30)」などでは、深刻な人手不足が続いています。こうした背景から、突発的な欠員や繁忙期に即対応できる人材確保の仕組みとして「スキマバイト」への注目が高まっています。今回の調査は、スキマバイトの利用実態を業界別・企業規模別に可視化することを目的に実施されました。
出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年5月)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2505/dl/7roudoukeizaidouko.pdf
調査概要
対象:『シェアフル』を利用している企業担当者
方法:Webアンケート
期間:2025年7月25日〜9月2日
有効回答数:207件
内容:スキマバイトの求人掲載頻度および掲載タイミング
主な調査結果
1 企業の46%が「週に数回以上」スキマバイトを募集
回答者のうち46%が週に数回以上求人を掲載、さらに36%が「ほぼ毎日」求人を出していると回答しました。スキマバイトが“臨時の手段”から“恒常的な採用施策”へ移行していることがうかがえます。

2 業界ごとの傾向:物流は高頻度、小売・飲食は突発型
物流業界:63%が「ほぼ毎日」または「週に数回」利用。40%が「ほとんど計画的に」求人を出している。
小売業界:71%が「週に数回」または「月に数回」の中頻度利用。需要変動に応じた柔軟な運用が中心。
飲食業界:中頻度から低頻度まで幅広く、繁忙期や欠員補填での活用が目立つ。


3 企業規模による違い
1店舗規模:急な人員不足時に利用するケースが最多。
11〜100店舗規模:繁忙期での計画的な活用が中心。
101店舗以上:繁忙期と突発対応の双方でスキマバイトを活用。

考察:スキマバイトは「計画的な採用インフラ」へ進化
調査の結果、スキマバイトは単なる欠員対応にとどまらず、業界や企業規模に応じた多様な人材戦略の基盤として機能していることが明らかになりました。特に物流業界では、日々の波動に対応するために定常的な採用フローとして活用。一方、小売や飲食では突発的な人材不足への即時対応ツールとしての役割が際立ちます。このように、スキマバイトの活用は「短期雇用の柔軟性」と「採用の持続性」を両立する手段として、今後さらに拡大していくことが予想されます。
今回の調査では、スキマバイトの求人掲載頻度やタイミングにおいて、業界ごとの特徴が明確に示されました。企業にとっては“必要なときに人材を確保できる仕組み”として、日常的に欠かせない採用チャネルになりつつあります。
一方で、働く側にとってもスキマバイトは、自分のペースで働ける新しい働き方の選択肢です。「空いた1日を有効活用したい」「知らない業種を体験してみたい」「生活リズムに合わせて働きたい」——そんなニーズに柔軟に応えてくれます。
固定の職場や時間にとらわれず、働く時間も、場所も、自分で選ぶ…。スキマバイトは、まさに“自分らしい働き方”を叶える手段として、これからのスタンダードになっていくでしょう。
『シェアフル』とは
『シェアフル』は、「スキマ時間を価値に変える」をコンセプトに、“この日・この時間だけ働きたい個人”と“短時間だけ人手がほしい企業”をつなぐスキマバイトアプリです。面接や履歴書が不要で、アプリから即応募・即就業が可能。企業側はWebから即日求人を掲載でき、勤怠・給与管理などもアプリ上で一元化できます。2025年10月時点で利用者数1,100万人を突破し、販売・軽作業系からオフィス系まで幅広い層が登録しています。また、企業向けにはSaaS型シフト管理サービス『シェアフルシフト』や、就業実績を活用した人材紹介サービス『シェアフルエージェント』も展開しています。
https://sharefull.com/
