2025年は、暮らしとモノの関係性が大きく見直された一年でした。団塊世代が後期高齢者となる「2025年問題」が現実味を帯び、各家庭で終活が身近なテーマとして浮上。同時に、テレワークや副業、複数拠点生活の定着により、住まいの使い方や収納の考え方も大きく変化しています。そんな中、注目を集めているのが「モノを手放す」でも「抱え込む」でもない、必要なときに使えるフレキシブルな収納スタイルです。その象徴とも言えるのが、モノをデータで管理する新しい収納の形です。
終活で浮き彫りになる「実家のモノ整理」という現実
2025年問題の影響で、親世代の終活に直面する家庭が増えています。特に負担になりやすいのが、思い出の品やコレクションなどの整理です。親世代にとっては簡単に手放せない一方、子世代は仕事や子育てに追われ、実家に通って整理する時間を確保するのが難しいのが実情です。さらに「親の思い出を粗末にできない」という心理的なプレッシャーも重なり、整理が後回しになりがちです。その結果、相続や住環境に影響が出るケースも少なくありません。実家のモノ整理は、時間的にも精神的にも現役世代に重くのしかかる課題となっています。

自宅でも実家でもない「第三の収納」という選択肢
こうした終活の課題を和らげる存在として注目されているのが、自宅でも実家でもない「第三の収納」です。温度・湿度管理された倉庫に大切なモノを一時的に預けることで、親世代と子世代の間に判断の余裕が生まれます。すぐに捨てる・残すを決めなくてもよくなることで、終活に伴う心理的・時間的負担を軽減できる点が特徴です。整理を「急がない」という選択ができることで、家族全体にとって無理のない終活が進めやすくなります。
働き方の変化が生んだ「フレキシブルな収納」ニーズ
2025年は、育児・介護休業法の改正もあり、テレワークや時差出勤など柔軟な働き方がさらに定着しました。仕事部屋を趣味の空間に変えたり、子どもの成長に合わせて部屋の役割を変えたりと、住空間を柔軟に使う人が増えています。一方で、こうした暮らし方を阻むのが「増え続けるモノ」の存在です。持ち物が多いほど、模様替えや生活スタイルの変化に対応しづらくなり、自由度が下がってしまいます。
データで管理する「空間のサブスク」という発想
そこで支持を集めているのが、預けたモノを写真データで管理できる仕組みです。モノを一点ずつ撮影し、スマートフォンからいつでも確認できるため、物理的な収納スペースに縛られず、必要なときだけ取り寄せることができます。この仕組みは、部屋もモノも流動的に使える「空間のサブスク」として、多拠点生活やライフスタイルの変化を支えています。単なるトランクルームではなく、暮らしを柔軟に保つためのインフラとして定着しつつあります。


2025年が示した、収納の新しい価値
2025年を振り返ると、収納の価値は「モノを減らすこと」から「必要なときに整えておくこと」へとシフトした一年でした。終活という人生の節目と、働き方・暮らし方の多様化が重なり、モノとの向き合い方そのものが変わり始めています。これからの時代、収納は空間を広くするためだけのものではなく、人生の選択肢を広げるための手段になっていくでしょう。モノをデジタルで管理し、必要なときに必要な分だけ使う。そんな柔軟な考え方が、これからの暮らしのスタンダードになりそうです。

暮らしの変化に合わせて、収納のあり方もアップデートする。2025年は、その転換点として記憶される一年になりそうです。
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