
世界的美食ガイドで記念すべき日本版10刊目『ゴ・エ・ミヨ 2026』発売を記念するGault & Millau 2026 授賞式・ガラパーティーがパレスホテル東京で開催されました。
主催者、受賞者の食への想いや、日本において食を通じて広めたいことをひしひしと感じました!
レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」

2人のフランス人ジャーナリスト、アンリ・ゴ(Gault)とクリスチャン・ミヨ(Millau)によって、
1972年にパリで創刊され、現在は世界20ヵ国で展開。2017年には、日本版も発刊されました。
「ゴ・エ・ミヨ」は、単に料理だけでなく、「予約の電話から見送りまで」を総合的に評価し、
レストランという舞台全体を支えるプロフェッショナルに注目する独自の姿勢を貫いており、
料理界でも高い信頼性を保ち続けています。
Gault & Millau 2026 授賞式・ガラパーティー

授賞式では「今年のシェフ賞」をはじめとした10の賞が、将来のさらなる活躍が期待されるシェフやソムリエ、パティシエ、生産者など、13組に贈られました。
【今年のシェフ賞】 小林 寛司氏(和歌山/ヴィラ アイーダ/ガーデンガストロノミー)

小林氏はイタリア各地で修業、1998年、実家の畑の中にレストランを開業。現在は自家農園の野菜と近県の食材を用い、1日1組のみを迎える「野菜中心」の料理で高い評価を得ています。
私は以前大阪百貨店で特別コースを出店なさっていた時にいただいたことがあるのですが、全てに大地、土を感じる特別な料理でした。
【明日のグランシェフ賞】
葛原 将季氏(愛知/レストラン レミニセンス/フランス料理)
砂山 利治氏(奈良/SÉN/流域料理)

優れた才能として⽇本の料理界を牽引することが期待される料理⼈へ贈られます。
葛原氏は、東京「カンテサンス」、大阪「ハジメ」という東西の名店で修業し開業。2023年にグランメゾン仕様の新店舗を更地から創り上げ、移転。東海地方の食材を中心に繊細で華やかなフランス料理に仕上げます。
砂山氏は、ロンドン生まれ。都内のホテルで修業後フランスに渡り、「ラ・グルヌイエール」ではスーシェフを務めました。奈良県天川村に2025年「SÉN」をオープンし熊野川の源流から河口に至る流域の食材や文化を皿の上に投影した「流域料理」を提唱しています。
【期待の若手シェフ賞】
錦野 真弘氏(徳島/ラームス/ヨーロッパ料理)
山本 結以氏(東京/エスキス/フランス料理)

才能と情熱、技術とが今後の活躍を大いに期待させる新進気鋭の料理人へ贈られます。
錦野氏は徳島県生まれ。大阪の調理師専門学校を卒業後、イタリアで修業。帰国後富山の「レヴォ」、神戸の「カセント」で研鑽を重ね、2023年11月、佐那河内村にラテン語で「枝」を意味する「ラームス」を開業。
山本氏は、愛知県生まれ。調理師専門学校在学中にフランスで研修。卒業後、東京・浅草「レストラン ナベノ-イズム」でスーシェフを務め、2021年に銀座「エスキス」へ移りました。「女性料理人が当たり前に現場にいる未来を創ること」を目標の一つとして掲げています。
【トランスミッション賞】 菊地 美升氏(東京/ル・ブルギニオン/フランス料理)

培ってきた知識と技術を、時に国を超え、世代を超えてトランスミッションする(=伝える)ことに多大な貢献が認められた料理人に贈られます。
菊地氏は函館市生まれ。調理師専門学校を卒業後、六本木の「オー・シザーブル」などで修業後フランスに渡り、各地で研鑽を重ね、2000年に独立。特筆すべきは、店から優れたシェフを輩出していること。そこには、採用に際し、慎重に面接や研修を重ね、入店すれば最後まで向き合うという菊地氏の一貫した姿勢があります。
【ベストパティシエ賞】 長屋 明花氏(東京/ラグロワ/フランス料理)

長屋氏は、製菓専門学校を1年間のフランス留学を経て卒業。神奈川県のケーキ店で働く内、レストランパティシエの仕事に惹かれ転職。有名店で研鑽を重ね、2023年に六本木「ル スプートニク」のシェフパティシエ、2024年オープンの「ラグロワ」でシェフパティシエに就任。華やかで味わいのあるデセールは、シェフのコース料理に寄り添いながら、日常にあるものを特別なものに変え、そこに印象深さ、新しさを感じさせるものなのだそう。スイーツなので絶対食べないと!
【ベストソムリエ賞】 大越 基裕氏(東京/アンディ/モダンベトナミーズ)

ワインの知識やワインリストの構成のみならず、卓越した接客術を持ち、常にお客様重視の姿勢でサービスを行うソムリエに贈られます。
大越氏は、フランスでワインの栽培学・醸造学を体系的に学び、2009年「銀座レカン」のシェフソムリエに就任。2013年に独立、現在は、テイスティング、ペアリング監修、コンサルティング、店舗経営など、幅広く携わり、ソムリエという存在がレストランの枠を超え、多様でクリエイティブな役割を担うことを体現しています。モダンベトナム料理店「アンディ」「アンコム」のオーナーも務め多様化する時代にぴったりな活躍ぶり。
【イノベーション賞】 伊達前鮨プロジェクト(宮城)

自身のキャリア、料理哲学、コンセプトなどにおいて挑戦することを選び、 新たな切り口で取り組む料理人・職人・生産者に贈られます。
「鮨といえば、宮城」と言われるようにと、神経締めの「大森式流通」大森圭氏を中心に宮城県内の鮨職人、料理人が立ち上がりました。参加するのは「氏金寿し」氏家光浩氏、「鮨 ゆたか」伏見悠氏、「鮨德」岩沼德太郎氏、「鮨いわ貴」岩井貴之氏、「笠聖」笠原聖太氏、「和み処 男山」佐藤強氏。
【ベストサービス・ホスピタリティ賞】 シェ・イノ(東京/フランス料理)

その店の世界観を的確に伝える最終的な接点として、お客様に寛ぎと深い感動の記憶を残すサービスを展開されている方に贈られます。
今は亡き井上旭シェフが創業した名店「シェ・イノ」。厨房とゲストを結ぶサービスの中心を担うのは、日本有数のソムリエであり、代表取締役社長を務める伊東賢児氏。お客様に笑顔と幸福を届け、心と身体を豊かに、「お客様と社員の幸福から生まれる企業価値を高めたい」と、より良いサービスの提供を追求し続けています。
【テロワール賞】
萩原 貴幸氏(長野/日本料理 柚木元/日本料理)
松尾 直幹氏(東京/ラルブル/フランス料理)

土地の風土や食材、育まれてきた文化を尊重しつつ、食材または料理を通じて独自の挑戦を試みている生産者または料理人に贈られます。
萩原氏は大学卒業後、父親が創業した店を継ぐべく、滋賀の名店「招福楼」に入社。2005年、実家に帰り、父親の「日本料理 柚木元」で、さらに研鑽を重ね、2008年代表に就任。全国から食通が駆けつける名店に育て上げ南信州のテロワールを発信し続けています。
松尾氏は、帝国ホテルで2018年から2022年の退社時まで「レ セゾン」のスーシェフを務めました。奥多摩で野菜作りを地元の人から学び、明治の擬洋風建築に出合い、2023年ここにレストランを開業。他の地域にある「テロワール」を生かした料理をと奥多摩から太平洋の小笠原諸島まで、東京都の変化に富んだ風土から生み出される食材を活かし、「東京ガストロノミー」を提唱しています。
街中の料理店だけでなく全国のあらゆる土地を探求し見つけ出したことがよくわかる受賞です。
ガラパーティーでは

授賞式後のパーティーではシャンパンにキャビアの乾杯からスタート!
会場となるパレスホテル東京のレストランが出店という豪華なメニューの数々。

スイーツもパレスホテル東京の極上のデザートがずらり。
ハイヒールのチョコレートにマカロン、デコレーションも素敵!濃厚な桜のティラミスや冷っとさわやかなパルフェなど何もかもが上質でした。
全国から約500人ほどのシェフや関係者が来場、たくさんのシェフとお会いできて、あっという間に時間がすぎていきました。

1か月ほど前にうかがい広島に名店ありとうなりました!『NAKADO』中土シェフ。

京都『真白』小霜シェフ。初めてお会いしたのはもしかしたら10年近く前かもしれない。

大阪で話題の的のメキシコ料理『milpa』オーナーシェフのウィリー・モンロイ氏
日本の美食を盛り上げてくれる素敵なお店、そして日々頑張っているシェフの作る料理と、その想いを求めて各地にうかがわせていただきたいと思います。
受賞者の皆様、おめでとうございます。
『ゴ・エ・ミヨ 2026』
2026年版では、ゴ・エ・ミヨの精神の根幹ともいえる「新しい才能の発見」や「その土地ごとの食文化 “テロワール”」を中心とし、全国版として、47都道府県、581軒の店舗を紹介。また、10の賞、13組の受賞者インタビューも掲載しています。
【発売概要】
【書 名】:『ゴ・エ・ミヨ 2026』
【発売日】:2026年3月17日
【定 価】:3,400円(税込)
【判 型】:A5変型判
【ページ数】:352ページ
【 ISBN 】:978-4-344-95515-8
【発 行】:株式会社ONODERA GROUP
【発 売】:株式会社 幻冬舎
【掲載店舗数】:581店
【掲載エリア】:全47都道府県
