ロキソニンで知られる第一三共ヘルスケア株式会社が展開する「みんなの生理痛プロジェクト」は、生理痛に悩む当事者だけでなく、周囲や社会全体が正しい知識を持つことで、我慢に頼らない環境づくりを目指す取り組みです。これまでも中高生やその保護者に向けて「生理痛について“学び・考える”授業」を行ってきました。今回は、昨年8月に東京・大手町にて養護教諭を対象に初開催したセミナー・ワークショップ「生理痛会議」を名古屋で開催。2回目の教員向けセミナーとなる、ロキソニン「みんなの生理痛プロジェクト」教員向けセミナー・ワークショップ「生理痛会議」の様子を紹介します。

生理(月経)の仕組みを改めてしっかりと知る

当日は名古屋近辺の中学校・高校の教員が会場に集まり、現地に来られない方はオンラインで受講しました。会場に集まった先生は比較的女性が多かったものの、男性教員の姿も見られ、生徒に対する理解を深めようとする姿勢が印象的でした。

画像1: 生理(月経)の仕組みを改めてしっかりと知る

まずは産婦人科医の高尾美穂先生より、生理(月経)の仕組みについての解説からスタート。初経の目安から生理のメカニズムまで丁寧に分かりやすく説明してくださり、先生方が真剣に耳を傾け、メモを取る姿が見られました。

画像2: 生理(月経)の仕組みを改めてしっかりと知る

正常な生理の目安についての解説のほか、経血量に関しては「ナプキンがすぐにビショビショになる」「離席時に漏れを気にして後ろを振り返る癖がある」などの場合、過多月経の可能性があるとし、部活動などに支障が出る場合は相談してほしいと話します。

画像3: 生理(月経)の仕組みを改めてしっかりと知る

また、女性ホルモンには「骨を強く保つ」重要な役割があります。特に運動やスポーツをする児童・生徒は、15歳までに生理が始まり、骨が強い状態で競技を続けられることが望ましいとされています。無月経を放置すると疲労骨折などのリスクが高まるという説明もあり、活発な世代を指導する教員にとって非常に参考になる内容でした。

画像4: 生理(月経)の仕組みを改めてしっかりと知る

さらに、PMS(月経前症候群)や生理痛など生理に伴う不調についても詳しい解説があり、「人それぞれのバイオリズムを知り、痛みが強くなる前に早めに鎮痛剤を服用する、低用量ピルを活用するなど、快適に過ごすための選択肢を増やしていきましょう」と語られました。生理痛がひどく日常生活に支障をきたす「月経困難症」の場合は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの病気が原因の可能性もあるため、産婦人科医への相談を推奨。「話を聞くだけでも受診可能なので、受診のハードルを下げるような指導も必要ではないか」とアドバイスがありました。

中高生の生理トラブル指導に活かせるQ&A

当日はオンライン受講者を含めた教諭から多くの質問が寄せられ、高尾先生が一つひとつ丁寧に回答。

画像: 中高生の生理トラブル指導に活かせるQ&A

Q1. 保健室や教室で、生徒の症状の重さをどう見極め、どう指導すればいい?

対話で状況を具体的に聞き出す: 「どれくらいつらい?」「今何か対処してる?」「前回の生理はどうだった?」「何かして楽になった経験はある?」と質問を投げかけ、生徒自身がこれまでの対処法や状況を振り返られるように促す。

休む以外の選択肢も提示する: 一時的に保健室で休ませる、体育を見学にするなどの対応のほか、毎回繰り返す場合は「学校や授業を休む以外の解決策(医療の活用など)」を一緒に考える視点が大切。

Q2. 生徒が悩んでいても、保護者が薬の服用や受診に消極的な場合は?

生徒自身の選択を尊重する: 「これをしなさい」と指示するのではなく、選択肢を提示した上で「どれならできそう?」と生徒自身に選ばせることが大切。

学校側からの情報発信・環境づくり: 保護者は自分の経験や知識で判断することが多く、最新の正しい医療情報とギャップが生じやすい。そのため、掲示物や保健だよりなどを通じて、ヘルスケアに関する最新のメッセージを生徒と保護者の双方に届ける。

Q3. 近所に婦人科がない場合、どこを受診するよう勧めればいい?

「女性ヘルスケア専門医」を探す: 生理のトラブル(月経随伴症状やホルモン関連)に詳しい専門領域は「女性ヘルスケア」分野。「日本女性医学学会」のWebサイト等から、全国の「女性ヘルスケア専門医」を検索可能。

Q4. 鎮痛薬の服用に対するアドバイスや、「効かなくなる」という心配への回答は?

痛みで「やりたいことができない」リスクを防ぐ: 痛みは集中力やパフォーマンスを著しく低下させる。「痛みがない状態を作る対処法がある」ことを知ってもらう。

「クセになる・効かなくなる」は誤解: 用法・用量(1日の回数や錠数)を適切に守って使用していれば、薬への耐性がついて効かなくなるということはないため、安心して正しく使うよう指導してよい。

グループディスカッションで意見を交換・交流

最後は3人ほどのグループをつくり、教員同士でディスカッションを行いました。最後の発表では、以下のような意見が共有されました。

画像1: グループディスカッションで意見を交換・交流
画像2: グループディスカッションで意見を交換・交流

発表者1: 昔に比べると、生理の不調による保健室の利用が増えていると感じます。また、産婦人科を受診している生徒も多くなってきている実感があります。ただ、不調を訴えることが多い場合、保護者にどの段階でどう伝えるか、またそのままにしている生徒をいかに適切に医療につなげていくかが課題だという意見が出ました。

画像3: グループディスカッションで意見を交換・交流

発表者2(男性教員): 私が勤務する職業高校の農業科では、就職活動中に強いストレスを感じ、急に泣き出してしまうなど不安定になる女子生徒がいました。生理やPMSを含め、さまざまなストレスが重なっていたのかもしれません。今日の先生のお話を伺って「そうだったのか」と私自身も勉強になりました。また、性別を問わず教員・生徒が正しい知識を持つことで、掛ける言葉や行動が変わり、より温かく過ごしやすい学校環境づくりにつながるという意見も出ました。

医療の専門家から直接話を聞けたことは、教員にとっても学びが多く、生徒指導に活かせる満足度の高い時間となったようです。性別や世代に関わらず、少しずつ知識や理解を深め、意見を交わし合うことで、生理に対して寄り添える社会へと進んでいくことが期待されます。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/special/project/

This article is a sponsored article by
''.