漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社が、世界各国でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)への関心が高まる11月16日の「世界COPDデー」に合わせ、11 月2日、“COPDとフレイルの関係”をテーマにしたプレスセミナーを開催。

昭和大学病院 病院長 昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 主任教授 相良 博典先生を講師に招き、コロナ禍における COPDの現状やCOPD によって悪化するフレイルと漢方薬の有用性について紹介しました。

「タバコ病」と言われるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)

画像: 「タバコ病」と言われるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)

そもそも皆さんは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気をご存知でしょうか。

COPDは、主に長年の喫煙などで肺に炎症が起きる病気で、気管支が狭くなったり、肺胞が破壊されることで呼吸機能が低下し、息切れや長く続く咳、痰といった症状が特徴です。COPD患者の90%以上が喫煙者であることから、別名「タバコ病」とも呼ばれています。

日本ではなんと約530万人(!)を超える患者数がいると言われており、死亡者数も増加傾向にある一方で、まだまだCOPDのことを理解している人が多いとは言えない現状です。

COPDとフレイルの関係

COPDでは、呼吸機能の低下に伴う食事摂取量の減少、安静時エネルギー消費の増加等により、低栄養に陥りやすい傾向にあります。そのため近年、COPD との関係性が高い疾患として“フレイル”への注目が高まっています。

フレイルとは「年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した病態」のことを指し、健康と要介護状態の中間に位置付けられます。特に新型コロナウイルスの流行により外出自粛が続いたことで、フレイルの危険性がさらに増加しているそうです。

COPDとフレイル の関係性を調査したデータによると、COPD 患者における”プレ”フレイルの割合は 56%、フレイルの割合は 19%と報告されています。このように COPD とフレイルは密接に関係していますが、これを知っているという人はおそらくほとんどいないのではないでしょうか・・。

クラシエの取り組み

画像: 左・相良先生、右・クラシエ草柳社長

左・相良先生、右・クラシエ草柳社長

そんな中、クラシエは、主に医療従事者を対象として、学会共催セミナーや医師向け講演会、MR による情報提供活動を通じてCOPDとフレイルに関する情報提供活動を進めています。今回、COPD への関心が高まる「世界 COPD デ ー」に合わせて、“COPD とフレイルの関係”をテーマにしたプレスセミナーが開催されました。

セミナーでは、呼吸器・アレルギー 領域における世界的権威である昭和大学病院病院長 昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門主任教授である相良博典先生が講師となりフレイルとCOPDの関係について解説。

そもそも自身がCOPDであることに気付いている人は多くなく、その状態でしばらく時間が経ってからなんだか調子が悪いかも・・と病院に行ってはじめて診断されるということもあるようです。

一方、COPD・フレイルは早期介入により健康寿命を延ばすことのできるものの一つで、症状に早く気付き早く対処することが非常に重要です。まずは禁煙が一番の対処法ではありますが、漢方薬の有用性もわかっており、クラシエではこうした事実を広く伝えるための啓発活動なども行っています。

喫煙者はとくに注意したいCOPDとフレイル。息切れや咳、痰など、気になる症状のある方はまず一度受診してみてもいいかもしれません。

講師

相良 博典(さがら ひろのり)先生
昭和大学病院 病院長
昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 主任教授
1993年獨協医科大学大学院医学研究科修了。同大学病院で勤務した後、 2013年に昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門の 主任教授に就任。 2017年より同大学病院内科学講座主任、 副院長を務め、2020年4月に現職就任。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、 呼吸器感染症における豊富な診療経験を持つ。 日本呼吸器学会呼吸器 専門医。日本アレルギー学会アレルギー専門医。

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