お肌や髪の毛などさまざまなエイジングケアが提唱されている中、「年齢に合わせた口腔ケア “お口のエイジングケア※1”を新習慣として日常に取り入れてもらいたい」と日用品メーカーのライオンが今年11月、“お口のエイジングケア”オンラインセミナーを実施。

一年の締めくくりとなる年末を前に、改めてこのセミナーの内容を振り返ります。

お口のトラブルを感じるようになった時が“エイジングケア”を始めるタイミング

ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部オーラルケア事業部 システマ・デントヘルスグループの政岡氏によれば、口臭や、歯ぐきの状態が気になる、歯と歯の間にものが挟まりやすくなる、など、口腔内のトラブルを感じるようになったら、それは年齢にあった口腔ケア、すなわち"お口のエイジングケア"をはじめるタイミングだそう。

特に気をつけたいお口のトラブルは“歯周病※2”で、「歯周病の症状の一つである歯肉出血は40~50代の2人に1人※3が抱えているといわれており、歯周病は強い口臭や、歯ぐきの腫れ、出血の原因となり、放っておくと歯が抜けてしまうこともあるため早い段階からの予防が大切」だと言います。

画像: ピンクのパッケージがおしゃれな「システマ ハグキプラス プレミアム」シリーズ

ピンクのパッケージがおしゃれな「システマ ハグキプラス プレミアム」シリーズ

歯周病の予防方法として紹介されたのは、同社の「システマ ハグキプラス プレミアム」。女性をターゲットに見た目や口に含んだ際の香味などにこだわり、使用時の贅沢感を感じられるように設計しており、歯周病を中心としたお口の気になることをトータルでケアできるラインナップです。

また、毎日のルーティンとして、「デンタルリンス習慣」を提案。「特に、シリーズの中でも、ハグキプラス プレミアム デンタル リンスの魅力は、これひとつで(ムシ歯予防、出血予防、歯石沈着予防など)口内のさまざまなケアができること。お口のすみずみまで届く液剤となっているため、就寝前の使用をおすすめします。使い方は簡単で、“お口に含んで20秒ほどすすぎその後ブラッシングするだけ”なので寝る前のケア習慣のひとつとして、毎日のルーティンとして取り入れてみてください」と紹介していました。

画像: ノンアルコールで刺激も少なく辛みのないフルーティーな香り。口をすすいでから歯を磨くといつもよりさっぱり、さらに口内が引き締まるような感覚も。水で洗い流しても効果が持続します。

ノンアルコールで刺激も少なく辛みのないフルーティーな香り。口をすすいでから歯を磨くといつもよりさっぱり、さらに口内が引き締まるような感覚も。水で洗い流しても効果が持続します。

※1 年齢に応じたケアのこと
※2 歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称
※3 参照: 令和4年歯科疾患実態調査結果の概要(厚生労働省)

最新の腸活は口腔ケア!?お口の健康は全身の健康につながる

ここから、口腔ケアの大切さをもう少し深掘りしていきます。

内科医・認定産業医の桐村里紗先生によると、「口腔内環境は、全身疾患やエイジングにも関わってくる部分であり、見た目の美しさや生涯の健康や美しさを保つためには、口腔ケアが重要」だそう。

セミナーの中では、「腸活を考えるうえで、インナーケアは重要である一方で、日本人は諸外国に比べて“口腔ケアへの意識”が低いと言われております。まずは、食事の内容などを考える前に “口腔内環境を意識”してみてください。また、歯周病については、日本人の半分以上が歯周病であり、特に女性は女性ホルモンの影響により歯周病になりやすい傾向にあり、特に女性は意識してほしい部分です。人間は1日に1~1.5Lの唾液を飲み込んでおり、その唾液には多くの口腔内細菌が含まれおります。口腔ケアを怠ると歯周病菌が増えてしまいます。口から腸はつながっており、通常は胃酸を通して殺菌されるはずではあるものの、お薬の服用(胃酸抑制薬など)やストレスなどの影響により胃酸が低下している場合には、胃酸で殺菌しきれないことがあり、お口にある歯周病菌がダイレクトに腸まで届いてしまうことがあります。その影響で腸内環境を乱してしまい全身疾患の原因になることがわかっています。これまで歯周病菌は血液を通して直接的に全身に影響を与えると考えられていましたが、それだけではなく、口から腸へ届き、腸内環境の乱れから間接的に全身に影響を与えることがわかっており、口腔ケアの重要度が増しています。」と語られていました。

美と健康はお口から!“歯みがきの回数が1日2回の人は1日1回の人よりも4.20歳若い”

続けて桐村先生は、「口腔内環境は美容に関わることがわかっており、PLOS ONEより発表されているデータによると、“歯みがきの回数が1日2回の人は1日1回の人よりも4.20歳若い”」と紹介。紫外線を防ぐよりも効果があり、口腔ケアすることが見た目にも関わってくることがわかっているのだとか。また、生活習慣病のほとんどに内臓のエイジングが影響しておこり、う蝕や歯周病などの「口腔疾患」からはじまるのだそうです。

さらに「近年注目されている“フレイル”も口の健康リテラシーの低下から始まるとされている」といい、各疾患等の上流である口腔ケアがいかに重要であるかを教えてくれました。

桐村先生は最後に、「8020運動が功を奏して、80歳以上で自分の歯が20本以上残っている人(8020達成者)が2人に1人以上に上回る一方で、全年齢層のほぼ2人に1人に4mm以上の歯周ポケットのある歯(歯周病)がみられる。高齢者ではむしろ増えているように見えるが、これは歯が残る割合が増えたことからと思われる。これらのデータからまだまだ改善できる余地があるため、口腔ケアに意識を向けてほしい。」と話し、口腔ケアの重要性と歯科受診での定期的な口腔ケアの必要性を伝えていました。

1年の終わり、締めくくりである12月。普段は仕事など日々のことであまり自分のことを振り返る時間がないという方も、この年末、改めて自身の健康について考える機会にしてみてはいかがでしょうか。気付いた時が始める時!笑顔で新しい年を迎えるために、「デンタルリンス習慣」など、できることからはじめてみてくださいね。

オンラインセミナー登壇者プロフィール

政岡大裕氏

ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部オーラルケア事業部 システマ・デントヘルスグループ入社後10年間、営業として販売店の全国本部から卸店の全国本部まで幅広い担当を経験。その営業経験をもとにした、インストア・マーケティングや流通攻略の視点を土台に、2024年1月~マーケティングに従事し、システマブランドの育成戦略の企画・立案を担当。

桐村里紗先生

・内科医・認定産業医
・東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
道徳感情数理工学社会連携講座 共同研究員
・公益財団法人 日本ヘルスケア協会 プラネタリーヘルス・イニシアティブ 代表理事
・天籟株式会社代表取締役医師
臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積んだ後、食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」を推進。体の内側のケアによる体臭・口臭対策を提唱しており、著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~口臭と体臭の科学』(光文社新書)など。

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