笑顔を届ける風船おばあちゃん──70歳の店主が守り続けた小さなバルーンショップの物語

島根県益田市で営まれる、小さなバルーンショップ「BLUESKY」。そこには、風船に夢を乗せて、10年以上もの間お店を続けてきた女性がいます。店主の竹下悦子さん、御年70歳。「風船で人を笑顔にできるなら、それが私の原動力」と話す彼女の物語には、年齢を超えて心を打つ、温かい想いが詰まっています。竹下さんは、手ごろな価格で商品を販売するECプラットフォームの「Temu」を活用し、新たなチャンスを掴みました。

出発点は1998年──“1個の風船”から始まった夢

竹下さんが風船と出会ったのは、今から四半世紀以上前の1998年。当初は趣味として始めたものの、やがて本格的にバルーンアートを学び、国際的な資格「CBA（Certified Balloon Artist）」を取得するまでに。 「風船って、言葉を使わないコミュニケーションなんです。童心に戻れたり、誰かを祝ったり、感情をそっと伝えてくれるものなんですよね」

そんな風船の力を、もっと多くの人に届けたい。そう思った竹下さんは2009年、念願だったバルーンショップ「BLUESKY」をオープン。地元の結婚式や誕生日、卒業式など、多くの「特別な日」に色とりどりの風船を届けてきました。

続けることの難しさ──高騰する材料費と、仕入れ先の閉業

そんな「BLUESKY」も、決して順風満帆ではありませんでした。風船は見た目こそ軽やかですが、実は種類も多く、良質なものはコストもかかります。さらに近年は、原材料費の高騰や物流の不安定化が重なり、調達のハードルが上がる一方でした。

そして、長年取引していた風船メーカーQ社が製造を終了するというショッキングな出来事が。品質とコストのバランスがとれる仕入れ先を失った竹下さんは、一時は「もう引退しようかしら」と考えたと言います。

諦めかけたその時、「Temu」との出会い

そんなある日、風船仲間の紹介で出会ったのが、ECプラットフォームの「Temu」でした。最初は半信半疑で使ってみたところ、驚くほど多くの品揃えにびっくり。

「Temuには600以上のカテゴリがあって、風船だけでもかなりの種類がそろっているんです。しかも、デザインも可愛いし、お値段もとってもリーズナブル！」

Temuのおかげで、これまで以上に多彩な風船や装飾アイテムを手に入れられるようになり、在庫切れの不安も少なくなったそうです。大口の注文やイベント前の準備もスムーズになり、アイデアを形にする幅も広がりました。

「もう若くないけど、笑顔を届け続けたい」

竹下さんは現在も、地元の保育園や公民館で風船教室を開いています。子どもたちが楽しそうに風船を作る姿を見ると、疲れも吹き飛ぶのだとか。

「Temuで仕入れるようになってから、装飾コストが抑えられて、その分、お客さまに還元できるのも嬉しいんです」と笑顔で語ってくれました。

風船とともに、これからも──

風船は、ただの飾りではありません。人の心を癒し、場の空気を和ませ、想いを伝える小さな“魔法”です。 そして、そんな魔法を届ける竹下さんのような人がいる限り、私たちはこれからも、ふとした日常の中にある“幸せの瞬間”に気づけるのかもしれません。

70歳の風船おばあちゃんが見せてくれたのは、年齢にとらわれない挑戦と、あたたかな想い。そして、その歩みをそっと支える「Temu」のようなサービスが、これからの小さなビジネスの可能性を広げていくのかもしれませんね。