SNSは仕事の武器にもなる一方、心を消耗させる存在にも。最新調査から見えた“SNS沼”のリアルと、2026年に向けた向き合い方を読み解きます。
「SNSを見ていて、気づけば時間が溶けていた。」
「他人の投稿を見て、なぜか自信をなくしてしまった。」
そんな経験に心当たりがある人は、決して少数派ではありません。SNSとの付き合い方に関する意識調査によると、約7割の人が「いいね数やフォロワー数を自分の価値として感じてしまうことがある」と回答しています。
今回は、SNSを仕事のツールとして活用する女性を対象に行われた調査結果から、SNS疲れの実態と、その抜け出し方のヒントを紹介します。

95%以上が経験する「SNS沼」。
無意識のスクロールは、誰にでも起きている
まず注目したいのが、「無意識のスクロール」に関する結果です。
SNSを仕事で活用している、いわば“理解者”である層においても、
・頻繁にある:59.5%
・時々ある:35.9%
を合わせ、95.4%が「気づいたら時間が経っていた」経験をしています。
アルゴリズムや仕組みを理解していても、SNSの設計そのものが“沼化”しやすい以上、抗うのは簡単ではないことが分かります。

約2人に1人がSNSを2時間以上利用。
それでも6割は「時間制限をしていない」
SNSの1日の平均利用時間では、2時間以上と答えた人が43.8%。
一方で、利用時間をコントロールするための工夫については、59.4%が「特にしていない」と回答しています。
SNSを仕事に使っているからこそ、「使わない」という選択肢が取れない。
結果として、適切な距離感をつかめないまま、時間だけが消費されていく——そんなジレンマが浮かび上がりました。


SNS疲れの正体は「情報過多」と「他者比較」
SNSで消耗を感じる理由として多かったのは、以下の2つです。
・情報量が多すぎて疲れる:53.7%
・他人と比べて劣等感や焦りを感じる:50.1%
さらに、いいね数やフォロワー数といった「数字」をマーケティングデータとして客観視できている人は33.6%にとどまりました。
一方で、66.4%は「自分の価値として捉えてしまうことがある」と回答。その結果、他者の投稿を見て「自己肯定感が下がった」と感じた人は67.8%に達しています。本来は指標であるはずの数字が、いつの間にか感情を左右する存在になっている現実が見えてきます。



デジタルデトックスだけじゃない!
SNS疲れから回復するためのリアルな対処法
SNSによる疲れを感じたときの対処法で多かったのは、
・運動や趣味などSNS以外の活動で気分転換:44.0%
・デジタルデトックス:39.2%
・意識的に睡眠をとる:34.9%
といった、物理的にデバイスから距離を取る方法でした。

一方で特徴的だったのが、
・視座が高まる動画を見て意識を切り替える
・生成AIと振り返りを行い、客観的なフィードバックをもらう
など、感情を「ビジネス視点」に戻すための工夫です。単に休むのではなく、視点を切り替えることでSNSと向き合い直している様子がうかがえます。

SNSを使い続けるために必要なのは「仕組み化」と「客観視」
今回の調査から見えてきたのは、SNSをやめることが正解ではない、という点です。
重要なのは、
・無意識に時間を奪われないための環境づくり
・数字を「自分」と切り離して見る視点
この2つを意識的に持つことだと言えそうです。
2026年、SNSに振り回されるのではなく、主体的に使いこなすために。まずは「自分を守るルール」を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。
SNSとの距離感をデザインできたとき、情報も数字も、きっと心強い味方になってくれるはずです。
調査詳細・全項目はこちら
リモJournal
https://remolabo.co.jp/journal
